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2008年12月28日日曜日

書評:『砦なき者』野沢 尚

野沢さんの遺作となってしまったらしい、『砦なき者』を読了。お勧めです!というか、かなり面白かったです。メディアが観ている人に与える影響について真剣に考えさせられる作品です。報道の仕方一つで、良い印象、悪い印象と180度観方が変わります。この作品も、メディアをうまく悪用し、メディア側も知らずに祭り上げ、完全犯罪を仕掛ける八尋と、その悪意に立ち向かう報道ディレクタ赤松の心理バトルが見事な描写で表現されていて、一気読み確実な一冊です。
重ね重ねお勧めですよ!