2009年2月17日火曜日
書評:『ジェネラル・ルージュの凱旋』(上巻) 海堂 尊
『ジェネラル・ルージュの凱旋』(上巻)を読了。何冊目の海堂作品でしょうか。なんだかんだとハマッてしまっているようです。まぁ読みやすいんですよね、スラスラと。展開がみえみえなんだけど、読み終えるとスッキリなんだよね。例によって例によるのですが、海堂作品の文庫本は上巻はサラリと読みましょう。まぁ、助走みたいなものです。上巻最後の数ページで、キターーーーー!って感じになります。下巻は白鳥の登場なのでしょう。なんだか全然書評になっていないので、書評らしいことも書かねば。。。これは、前に読んだ、螺鈿迷宮の裏で起こっていた物語なんですね。螺鈿迷宮は桜宮病院舞台となった作品だったので、あまり田口先生は登場しなかったわけですが、その裏話で東城大病院で起きていた物語が、このジェネラル・ルージュの凱旋ということになるのです。なので、両方の物語で重なる部分があり『なるほど』と思う部分が多々あります。こういう構成は初めてですが、登場人物が重なるものとしては、横山秀夫の作品なんかも、登場する刑事が別な作品に出てきたりして、『あぁーあのときの!』って思い出しながら読んだりして、親近感というか、懐かしいというか、作品内の登場人物に感情移入しがちです。